人材紹介会社から転職したい方へ|キャリアの選択肢と転職エージェントの選び方

人材紹介会社で働いていると、

「このまま人材紹介の仕事を続けるべきか」
「別の人材紹介会社へ転職した方がよいのか」
「これまでの経験を活かして、別の仕事へキャリアを広げられないか」

と考えることがあります。

人材紹介会社での経験は、RA(リクルーティングアドバイザー)、CA(キャリアアドバイザー)、両面型コンサルタント、マネジメントなど、担当する仕事によっても異なります。

また、同じ人材紹介会社でも、総合型・専門特化型、両面型・分業型、担当する業界や職種、企業規模などによって、身につく経験や仕事の進め方は大きく異なります。

そのため、人材紹介会社からの転職を考える際には、「人材紹介を続けるか、辞めるか」だけで考えるのではなく、これまでの経験と今後の選択肢を整理することが大切です。

このページでは、人材紹介会社で働く方が転職や今後のキャリアを考える際の主な選択肢と、転職エージェントを選ぶときの考え方についてご紹介します。

人材紹介会社から転職を考えるとき、最初に整理したいこと

人材紹介会社から転職したいと考えたとき、まず整理しておきたいのが、「何を変えたいのか」です。

たとえば、現在の仕事に違和感があったとしても、その理由は人によって異なります。

こうして分けて考えてみると、「人材紹介会社を辞めること」そのものが目的ではないケースもあります。

別の人材紹介会社へ移ることで解決することもあれば、人材ビジネスの周辺領域へキャリアを広げる選択肢もあります。

反対に、転職せず、現在の会社でもう少し経験を積むことが、その後のキャリアにとってプラスになる場合もあります。

転職先を探す前に、まずは現在の仕事の何を変えたいのか、何は変えなくてもよいのかを整理することが、キャリアを考える第一歩になります。

人材紹介会社での経験を活かせる主なキャリアの選択肢

人材紹介会社からの転職先は、一つではありません。

これまで担当してきた業務や業界・職種、経験年数、マネジメント経験などによっても異なりますが、主な選択肢として次のようなものがあります。

別の人材紹介会社へ転職する

人材紹介の仕事そのものに面白さを感じているのであれば、別の人材紹介会社へ転職することも有力な選択肢です。

同じ人材紹介会社でも、

など、会社によって事業モデルや仕事の進め方は異なります。

そのため、「人材紹介が自分に合わない」と感じていても、実際には現在の会社の仕組みや担当領域が合っていないだけということもあります。

人材紹介の仕事を続ける場合でも、どのような環境で、誰に対して、どのような支援をしたいのかを整理してみることが大切です。

実際に、分業型の人材紹介会社から両面型の人材紹介会社へ転職した事例もあります。

転職体験記|ケース10|分業型から両面型へ。人材紹介コンサルタントが働き方を見直して選んだ転職

人材派遣・RPO・求人広告・プロシェアリングなどへ広げる

人材紹介で培った経験を活かしながら、人材ビジネスの別領域へキャリアを広げる選択肢もあります。

たとえば、人材派遣、RPO(採用代行)、求人広告、ダイレクトリクルーティング、プロシェアリングなどです。

企業の採用課題を理解する力や、求職者・候補者とのコミュニケーション経験は、人材紹介以外の人材ビジネスでも活かせることがあります。

一方で、ビジネスモデルや顧客への価値提供、KPI、日々の業務内容は異なります。

「人材業界の中で仕事の幅を広げたい」という方にとっては、検討できる選択肢の一つです。

HR Tech・Ed Techへ転職する

人材紹介会社での法人営業やコンサルティング経験を活かして、HR TechやEd Tech企業へ転職するケースもあります。

特に、法人営業、フィールドセールス、カスタマーサクセスなど、顧客との接点を持つ職種では、人材紹介で培った経験との共通点があります。

ただし、人材紹介とSaaSなどのビジネスでは、営業プロセスや顧客との関係性、求められる知識も異なります。

「人材や組織に関わる仕事を続けたいが、人材紹介とは異なるビジネスにも挑戦したい」という方にとって、一つのキャリアの方向性になります。

実際に、人材業界での経験を活かし、HR Tech・Ed Tech企業へキャリアを広げた事例もあります。

転職体験記|ケース11|人材業界からEdTechへ。28歳で選んだキャリアチェンジ

転職体験記|ケース14|人材紹介からHR Techのカスタマーサクセスへ。30歳で選んだキャリアチェンジ

組織・人事コンサルティング、教育・人材開発へ転職する

採用だけでなく、組織づくり、人材育成、人材開発などへ関心が広がり、組織・人事コンサルティングや教育・人材開発領域へ転職するケースもあります。

人材紹介では、「採用」という場面を通じて企業の組織課題や人材課題に触れる機会があります。

そこから、採用だけではなく、入社後の育成や組織開発など、より広い「人と組織」のテーマに関わりたいと考えることもあるでしょう。

ただし、採用支援と組織・人事コンサルティングでは、求められる専門性や経験も異なるため、これまでの経験のどこが活かせるのかを整理する必要があります。

事業会社の人事へ転職する

人材紹介会社から事業会社の人事、特に中途採用やTalent Acquisitionへ転職する選択肢もあります。

人材紹介会社では、さまざまな企業の採用活動を外部から支援します。

一方、事業会社の人事では、一つの会社の中に入り、事業や組織を理解しながら、中長期的に採用活動へ関わります。

人材紹介会社で培った候補者理解、採用市場への理解、エージェントとして企業の採用を支援した経験などを活かせる一方で、社内調整や採用戦略、採用プロセスの設計・運営など、異なる役割も求められます。

「企業の外から採用を支援する立場」から「企業の中で採用を担う立場」への変化を理解したうえで検討することが大切です。

実際に、人材紹介会社で採用・育成責任者を経験した後、事業会社の人事へ転職し、新しい環境でキャリアを広げた事例もあります。

転職体験記|ケース07|人材紹介会社から事業会社の人事へ

同じ人材紹介業界への転職でも、選択肢は一つではありません

人材紹介会社からの転職というと、別業界・別職種へのキャリアチェンジをイメージするかもしれません。

しかし、人材紹介業界の中でもキャリアの選択肢はさまざまです。

たとえば、

といった選択肢があります。

どちらが優れているということではありません。

自分がこれからどのような経験を積みたいのか、どのような顧客や求職者を支援したいのかによって、適した環境は変わります。

人材紹介業界で働き続ける場合も、現在の会社と転職先の違いを「会社名」だけで比較するのではなく、ビジネスモデル、担当領域、役割、評価制度、組織、キャリアの可能性などを分けて考えることが重要です。

人材紹介会社から転職するときの転職エージェントの選び方

人材紹介会社からの転職では、どの転職エージェントに相談するかも重要です。

特に、人材紹介業界の経験を活かした転職や、その周辺領域へのキャリアチェンジを考える場合には、求人の数だけではなく、次のような点も確認してみるとよいでしょう。

1.人材紹介業界のビジネスや仕事を理解しているか

人材紹介会社といっても、両面型・分業型、総合型・専門特化型などによって仕事は異なります。

また、RA、CA、両面型コンサルタント、マネージャーなどによっても経験は異なります。

こうした違いを理解したうえで、自分の経験を整理してもらえるかは、一つの判断材料になります。

2.人材紹介業界以外の選択肢も理解しているか

人材紹介会社での経験は、人材紹介会社だけで活かせるものではありません。

人材派遣、RPO、求人広告、HR Tech、Ed Tech、組織・人事コンサルティング、教育・人材開発、事業会社人事など、周辺にはさまざまな選択肢があります。

人材紹介業界内の転職だけでなく、その周辺まで含めて比較できると、キャリアの選択肢を考えやすくなります。

3.求人紹介の前に、キャリアについて整理できるか

「どの求人に応募するか」の前に、「これから何をしたいのか」が整理できていないこともあります。

その場合、最初から求人をたくさん紹介してもらうより、これまでの経験や今後の方向性を一緒に整理できる転職エージェントの方が合うこともあります。

4.転職しない選択肢も含めて相談できるか

転職エージェントへ相談したからといって、必ず転職しなければならないわけではありません。

現在の会社に残ることも、キャリアの選択肢の一つです。

「今は転職しない方がよい」という可能性も含めて相談できるかどうかも、転職エージェントを選ぶ際の一つのポイントです。

5.自分の経験が別の領域でどう評価されるか説明できるか

人材紹介会社では当たり前に使っている経験やスキルが、別の業界や職種では、そのまま伝わらないことがあります。

「人材紹介会社で何をしてきたか」だけでなく、その経験によって何ができるのか、それが転職先でどのような価値につながるのかまで整理できることが重要です。

人材紹介会社からの転職では、人材紹介業界そのものへの理解に加え、人材ビジネスの周辺領域やHR業界、事業会社人事などへのキャリアの広がりまで含めて相談できる転職エージェントを選ぶことが、一つのポイントです。

人材紹介会社からの転職事例

実際のキャリアは、必ずしも一直線ではありません。

これまでの転職体験記では、人材業界・HR業界で働く方のさまざまなキャリアの選択をご紹介しています。

たとえば、次のようなケースがあります。

「自分が抜けたら回らない」という責任感から前に進んだ転職

「自分が抜けたら仕事が回らない」という責任感を抱えながらも、自身の今後のキャリアと向き合い、転職へ踏み出したケースです。

転職体験記|ケース06|「自分が抜けたら回らない」という責任感から前に進んだ転職

分業型から両面型へ。人材紹介コンサルタントが働き方を見直して選んだ転職

人材紹介会社で働きながら、自分の仕事の進め方や今後のキャリアを考え、分業型から両面型の人材紹介へ転職したケースです。

転職体験記|ケース10|分業型から両面型へ。人材紹介コンサルタントが働き方を見直して選んだ転職

人材紹介会社からの転職には、別の人材紹介会社へ移る選択肢もあれば、これまでの経験を活かして新しい領域へ進む選択肢もあります。

他の方の転職事例は、そのまま自分に当てはまるものではありませんが、自分のキャリアを考える際の一つの参考になります。

人材紹介会社で働く方からよくあるキャリア相談

Q.人材紹介会社からの主な転職先には、どのようなものがありますか?

人材紹介会社のほか、人材派遣、RPO、求人広告、HR Tech、Ed Tech、組織・人事コンサルティング、教育・人材開発、事業会社人事などが考えられます。

ただし、RA、CA、両面型、マネジメントなど、これまでの経験によって活かしやすいスキルは異なります。転職先の業界や職種だけでなく、「これまでのどの経験を次に活かすのか」という視点で考えることが大切です。

Q.人材紹介会社から事業会社の人事へ転職できますか?

可能性はあります。特に中途採用やTalent Acquisitionでは、人材紹介会社で培った採用市場への理解、候補者とのコミュニケーション、企業の採用支援経験などを活かせる場合があります。

一方、事業会社では、社内の関係者との調整や採用戦略、採用プロセスの運営など、エージェントとは異なる役割も求められます。

Q.RA・CA・両面型では転職先に違いがありますか?

それぞれ身につきやすい経験が異なるため、転職先との相性にも違いがあります。

ただし、「RAだからこの仕事」「CAだからこの仕事」と単純に決まるものではありません。担当してきた顧客、求職者、業界・職種、実績、マネジメント経験なども含めて考える必要があります。

Q.人材紹介会社から転職するとき、どのような転職エージェントを選べばよいですか?

人材紹介業界のビジネスや職種を理解していることに加え、人材紹介業界内だけでなく、HR TechやEd Tech、RPO、組織・人事コンサルティング、事業会社人事など、周辺のキャリアについても相談できるかを確認するとよいでしょう。

また、求人紹介だけでなく、これまでの経験や今後のキャリアについて整理できることも大切です。

Q.まだ転職するか決めていなくても、転職エージェントへ相談してよいですか?

問題ありません。

転職活動を始める前に、自分の経験が転職市場でどのように評価されるのか、今後どのような選択肢があるのかを知ることも、キャリアを考える材料になります。

相談した結果、現在の会社に残るという判断をすることもあります。

人材業界・HR業界のキャリアについて相談したい方へ

コーリング株式会社は、人材業界・HR業界を中心に、人材紹介を軸として転職支援・採用支援を行っています。

代表の佐々木陽一は、人材紹介会社で約19年間、コンサルタント、マネージャー、支店長、子会社代表取締役、本社事業責任者などを経験した後、事業会社の人事部門で中途採用・Talent Acquisitionを担当しました。

現在は、人材紹介を中心に、人材業界(人材紹介・人材派遣・RPO・求人広告・プロシェアリングなど)や、HR業界(HR Tech・Ed Tech・人事/組織コンサルティング・教育/人材開発など)における転職支援・採用支援に携わっています。

人材紹介会社でキャリアを続けるのか。
別の人材ビジネスへ進むのか。
HR TechやEd Tech、組織・人事コンサルティング、教育・人材開発、事業会社人事などへキャリアを広げるのか。

まだ転職すると決めていなくても構いません。

人材業界・HR業界における伴走型転職エージェントとして、一人ひとりのこれまでの経験や今後の考えを整理しながら、キャリアの選択を支援しています。

「今の会社でもう少し頑張るべきか」
「人材紹介の仕事を続けるべきか」
「自分にはどのようなキャリアの選択肢があるのか」

まだ考えが整理できていない段階からでも、お気軽にご相談ください。

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