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転職体験記|ケース05|人間関係をきっかけに、自分の立ち位置を見直した転職

コーリング株式会社 代表取締役 佐々木です。

今回は、ある方の転職活動について、実体験を伺いました。

なお、このシリーズでは、
必ずしも当社が採用決定までご支援した方のみを取り上げているわけではありません。

実際に転職を経験された方や、
転職活動の途中にいらっしゃる方など、ご本人の了承を得たうえで、実体験を共有しています。

すぐに答えが出る話ではないかもしれませんが、
転職を考え続けている方にとって、
ご自身の状況を整理するための一つの材料になれば幸いです。

プロフィール(匿名)

・転職者:Eさん
・転職当時:39歳
・転職前: 大手人材サービスグループ人材紹介/マネージャー
・転職後: 大手人材サービスグループ人材紹介/シニアコンサルタント

――転職を意識し始めたきっかけを教えてください。

率直に言うと、社内の人間関係が大きなきっかけでした。

もともと、自分の上司が社内の権力闘争に敗れ、
その結果、別の方が新たに上司になる、という人事がありました。

その新しい上司とは、性格なのか、仕事の進め方なのか、
あるいは私自身との相性なのか、うまく噛み合わない感覚が続いていました。

ご本人に悪意があったかどうかは分かりません。
ただ、結果として、一緒に働く中で違和感が積み重なり、転職を意識するようになりました。

――違和感が決定的になった出来事はありましたか?

決定的だったのは、周囲からの言葉でした。

新しい上司は、行動管理を徹底するタイプのマイクロマネジメントでした。
ご自身ではその自覚がなかったのかもしれません。

仕事ができる方だからこそ、ご自身ができることを、同じレベルで部下にも求めていたのだと思います。

ただ、面談やミーティングのたびに、こちらの気持ちや考えが届いていないと感じる場面が増えていきました。

それでも、当初は転職や退職を考えていたわけではありません。

ただ、
「最近、表情が曇っているよ」
「少し痩せたんじゃない?」
と、周囲から声をかけられるようになり、
自分では気づいていなかった変化が起きているのだと、
初めて自覚しました。

――最終的に、どのように意思決定をされたのでしょうか?

正直なところ、自分のパフォーマンスが落ちていたわけではありません。

そのため、
「このタイミングで転職活動をするのは本意ではない」という気持ちもありました。

一方で、精神的に良い状態とは言えないことも、冷静に受け止める必要があると感じました。

人材紹介以外の業界に転じるつもりはなく、引き続き人材紹介業で働きたい、という軸は明確でした。
その上で、これからもコンサルタントとして価値を発揮できる環境、
人材紹介という仕事に真正面から向き合っている会社を選びました。

顧客ターゲットが明確で、
自社のサービスや付加価値を、
きちんと提供しようとしているか。

すでに事業として成立し、
継続的に取り組んでいる環境か。

そうした点を重視しました。

――いま振り返って、当時のご自身をどう見ていますか?

当時は、マネージャーとして採用・入社しました。

コンサルタントとしての経験も長く、
新しいインプットや、これまでの経験をアウトプットできる環境を求めていた中で、
マネージャーという役割を選んだ部分もあります。

実際に入社してみると、プレイヤーとして数字をつくりながら、
メンバーをマネジメントする立場でした。

その中で、
自分は必ずしもマネジメントに向いているタイプではない、
ということに気づきました。

振り返れば、少し天狗になっていた部分もあったかもしれません。

だからこそ、今回の転職では、マネージャーではなく、コンサルタントとして実務に専念し、
プロフェッショナルとして、もう一度経験を積める環境を選びました。

――近しい境遇の方へ、何か伝えるとしたら?

求職者との面談で、
「上司との相性」
「人間関係の悪化」
といった理由を聞くことは多いと思います。

そうした声を、軽視せず、敬意を持って受け止めることが大切だと、
今回の経験を通じて感じました。

私自身、実際に経験してみて、想像以上に大変でした。

もし、社内の人間関係で悩んでいる方がいるなら、
自分を大切にすることも一つの選択です。
上司の性格やマネジメントスタイルを変えることは、簡単ではありません。

だからこそ、環境を選び直すという判断も、決して逃げではないと思います。

編集後記

人材紹介の現場では、成果や数字が語られる一方で、人との関係性が仕事に与える影響は、
語られにくいテーマかもしれません。

今回のお話は、人間関係から逃げた転職ではなく、自分が力を発揮できる立ち位置を見直した過程だと感じました。

同じ業界にいながら、役割を変えるという選択も、一つの前向きなキャリアの形なのだと思います。

― コーリング株式会社 佐々木陽一

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