エージェントと協業するために採用企業ができること|Part 2

前回の記事では、エージェントが候補者にどのように情報を伝えるか、
そしてその「伝わり方」が入社の意思決定に影響を与えることを取り上げました。
今回は、もうひとつ重要な視点をお伝えします。
エージェントに「動いてもらう」ためには、まず採用企業から動く
「エージェントは企業のために動いてくれるものではないのか?」
そうした疑問をいただくことがあります。
もちろん、それが理想です。
しかし現実には、必ずしもそう単純ではありません。
・エージェントも「着手する案件」を選びます(市場には多くの求人があるため、どこに力を入れるかは彼ら次第です)。
・そして、他社の動き方をよく見ている立場でもあります。
連絡が来ない企業と、積極的に動く企業
たとえば、面接後のやり取りひとつを見ても、差が出ます。
連絡が遅い/情報が乏しい企業
・結果がなかなか返ってこない
・合否の連絡のみで、それ以上の情報がない
積極的に動く企業
・選考や面接直後に連絡をくれる
・合格時には次回に向けたフィードバックを添えてくれる
・候補者の志向や価値観に触れたコメントを返してくれる
・日程調整も迅速に行い、候補者枠を確保しようとする
・併願状況を確認しつつ、最終面接前から意思決定を見据えた準備をしている
このような姿勢を見せる企業・担当者は、確かに存在します。
エージェントは企業の姿勢を候補者に伝える
エージェントは単に情報を橋渡しするだけではありません。
彼らは企業の姿勢を候補者に伝える「印象の伝え手」でもあります。
例えば、候補者にこんな言葉をかけることがあります。
・「本日もA社からご連絡があり、あなたの状況をとても気にかけていました」
・「B社からは本日も連絡はなく、進捗があり次第ご案内します」
同じエージェントの口から出たこの二つの言葉。
候補者の心は、A社とB社のどちらに傾くでしょうか。
協業の本質は「自分たちから動くこと」
エージェントに“動いてもらう”ためには、
まずは採用企業が自ら積極的に働きかけることが重要です。
それは決して損ではありません。
むしろ「エージェントを動かしてこそ成果につながる」と言えます。
エージェントは情報の運び手であり、印象の伝え手です。
だからこそ採用企業も主体的にエージェントと関わり、
共に候補者に向き合う姿勢を持つことが、真の協業なのだと思います。
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