人材紹介会社から候補者の紹介が少ないのはなぜ?エージェントの動き方を知ると見え方が変わります

コーリング株式会社の佐々木陽一です。人材紹介を中心に、人材業界・HR業界における転職支援や採用支援に携わっています。
採用担当者の方から、
「人材紹介会社に依頼しているのに、思ったほど候補者を紹介してもらえない」
というご相談をいただくことがあります。
特に、
「この時期までに採用できなければ事業計画に影響が出る」
という状況では、不安も大きくなるでしょう。
もちろん、企業ごとに状況は異なります。
その上で、人材紹介会社の立場から見ると、紹介数が伸びない背景にはいくつかの理由があります。
人材紹介会社は一社だけを担当しているわけではありません
多くの人材紹介会社では、一人のコンサルタントが複数の企業を担当しています。
担当社数は会社や役割によって異なりますが、数社から数十社に及ぶことも珍しくありません。
つまり、担当になったからといって、その企業だけの採用活動を行っているわけではありません。
コンサルタントには営業目標があります
人材紹介会社のコンサルタントは、企業の採用成功を目指す一方で、自身の営業目標も持っています。
年間、半期、四半期、月ごとの目標が設定されており、多くの場合は「何件の採用決定を実現するか」が重要な指標になります。
そのため、担当企業すべてで均等に採用決定を目指すというよりも、限られた候補者を「成約につながる可能性が高い企業」へ紹介する判断をすることがあります。
これは特定の企業を優先・軽視しているというよりも、限られた時間と候補者の中で成果を出すための行動とも言えます。
紹介数だけで判断しないことも大切です
紹介数が少ないからといって、必ずしも人材紹介会社が動いていないとは限りません。
例えば、
・求人内容と市場ニーズが合っていない
・年収や条件が競合より見劣りしている
・選考スピードが遅い
・面接通過率が低い
など、市場環境や採用条件が影響しているケースもあります。
紹介数だけではなく、「なぜ紹介につながらないのか」を人材紹介会社と一緒に分析することが重要です。
良いパートナーシップが採用成果につながる
人材紹介会社は、単に候補者を紹介する存在ではありません。
採用市場の動向や競合企業の状況、候補者の反応など、多くの情報を持っています。
だからこそ、
・求人内容へのフィードバックを受ける
・市場感を共有してもらう
・定期的に情報交換を行う
といったコミュニケーションを重ねることで、紹介数や採用成果につながるケースも少なくありません。
まとめ
人材紹介会社からの紹介数が少ない背景には、コンサルタントの担当体制や営業目標だけでなく、市場環境や採用条件など、さまざまな要因があります。
大切なのは、「紹介が少ない」という結果だけを見るのではなく、その背景を人材紹介会社と共有し、採用活動を一緒に改善していくことです。
採用は企業だけでも、人材紹介会社だけでも成功できません。
お互いの立場や考え方を理解しながら進めることが、より良い採用成果につながるのではないでしょうか。
コーリング株式会社 佐々木陽一
人材紹介を中心に、人材業界(人材紹介・人材派遣・RPO・求人広告・プロシェアリングなど)や、
HR業界(HR Tech・Ed Tech・人事/組織コンサルティング・教育/人材開発など)における転職支援・採用支援に携わる。
人材紹介会社で約19年間、コンサルタント・マネジメント業務に従事した後、事業会社で中途採用・タレントアクイジションを担当。
現在はコーリング株式会社を経営し、人材業界・HR業界のキャリアと採用を支える相談相手として活動している。
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