転職体験記|ケース12|大手化粧品メーカーから人材紹介へ。27歳で選んだキャリアチェンジ

コーリング株式会社 代表取締役 佐々木です。
今回は、ある方の転職活動について、実体験を伺いました。
なお、このシリーズでは、
必ずしも当社が採用決定までご支援した方のみを取り上げているわけではありません。
実際に転職を経験された方や、
転職活動の途中にいらっしゃる方など、ご本人の了承を得たうえで、実体験を共有しています。
すぐに答えが出る話ではないかもしれませんが、
転職を考え続けている方にとって、
ご自身の状況を整理するための一つの材料になれば幸いです。
プロフィール(匿名)
・転職者:Lさん
・転職当時:27歳
・転職前:大手化粧品メーカー/営業職・人事職
・転職後:大手人材紹介企業/コンサルタント
――転職を意識し始めたきっかけを教えてください。
きっかけは、人事職を経験したことです。
もともとキャリアのスタートは営業職で、約3年強経験した後、ジョブローテーションで本社の人事職へ異動しました。
新卒採用や教育、研修業務を担当していました。
人事として働くなかで、営業職のとき以上に社内のさまざまな人や組織と関わる機会が増えました。
美容部員、営業、マーケティング、開発職など、多くの職種の方と接する機会がありました。
そうした経験を通じて感じたのは、「会社の成長の力はヒトにある」ということです。
企業経営は、多くの人や部門の働きによって成り立っていることを実感するようになりました。
一方で、人事職になったことで社内制度についても深く理解するようになりました。
人事制度や等級制度、賃金テーブルを見れば、将来の年収のイメージもある程度見えてきます。
裁量やキャリアパスの面でも、年功序列型の組織であることがよく分かりました。
会社や組織、人への興味関心が高まる一方で、年齢や社会人年数、新卒・中途に関係なく、実績で評価される環境で働いてみたいという思いも強くなっていきました。
その流れのなかで、転職先として人材業界が自然と選択肢に入ってきました。
――すぐにキャリアチェンジしたいと思いましたか?
この時点で、人材業界へ転職すること自体は決めていました。
ただ、すぐに転職活動に進むのではなく、まずは自分のスキルを広げたいと考えていました。
実は当時、新卒採用業務のなかでバイリンガル向けの就職イベントに関わる機会がありました。
その際、自分の英語力が十分ではなく、悔しい思いをしたことを覚えています。
この経験が大きなきっかけになりました。
「機会は自分で掴みに行こう」と思い、人材ビジネスへの転職の前に留学することを決めました。
営業、人事、採用に加えて、英語というスキルも持った人材になりたいと考えたからです。
留学先では、とにかく英語の勉強に集中しました。
また、人材関連の仕事ではありませんでしたが、英語を使った営業業務を経験する機会にも恵まれました。
海外での経験と人事経験も活かして企業側の視点も持ちながら、人材紹介ができるとより強みが活かせると感じ、両面型が合っているのではないかと考えるようになりました。
――当時、転職活動はどのように進めていましたか?
転職活動は、日本への帰国前から進めていました。
留学先にいながら、日本の企業へ応募していた形です。
日本に一時帰国する機会があったのですが、その約1週間の間に対面での最終面接とオファー面談まで一気に進みました。
――最終的に、どのように意思決定をされたのでしょうか?
転職活動は、日本への帰国前から進めていました。
留学先にいながら、日本の企業へ応募していた形です。
日本に一時帰国する機会があったのですが、その約1週間の間に対面での最終面接とオファー面談まで一気に進みました。
――最終的に、どのように意思決定をされたのでしょうか?
ありがたいことに複数の内定をいただき、各社からお声がけもいただきました。
そのため、転職先を決めるのは簡単ではありませんでした。
ただ、このとき上場の有無や福利厚生といった条件面はあまり重視していませんでした。
それよりも意識していたのは、人材紹介業界の中でのポジショニングです。
ある方から言われた一言が印象に残っています。
「サッカーで例えるなら、J3からJ1へ上がるのは簡単ではない」
人材紹介業界にもそれぞれの立ち位置があります。
将来のキャリアを考えたとき、どの環境で経験を積むかが重要だと感じました。
そうした観点から、最終的な意思決定をしました。
――いま振り返って、当時のご自身をどう見ていますか?
いい決断だったと思っています。
転職前の会社にも、頭が良く優秀な方は多くいました。
ただ、会話や思考の多くが、その会社の組織やビジネスに紐づいていることが多かったように感じます。
私は、より個人としての実力で勝負できる環境に身を置きたいと考えていました。
結果として、希望していた人材紹介業界に飛び込むことができました。
入社後に感じたギャップとしては、両面型の仕事の進め方です。
各社によって進め方は異なると思いますが、転職先では求人があり、それをもとに候補者へ提案していく動きが比較的強いと感じました。
もう少し経営や組織に踏み込んだ営業活動を想像していましたが、実際に人材紹介という仕事を通じて、多くの企業やビジネスパーソンと関われたことは非常に貴重な経験でした。
――近しい境遇の方へ、何か伝えるとしたら?
私と同じように歴史あるメーカーで働きながら転職を考えている方がいたら、異業界の人と積極的に会話することをおすすめしたいです。
大手メーカーは社内で仕事が完結することも多く、気づかないうちに自分のものさしが社内基準になってしまうことがあります。
人材紹介の仕事を通じてさまざまな業界やビジネスパーソンと接するなかで、私は「こんなに広い世界があったのか」と感じました。
採用や転職支援を通じて企業の事業や個人のキャリアに触れ、お客様に貢献できる点にこの仕事の魅力を感じています。
人材紹介は成功報酬型のビジネスモデルです。
自分自身が動かなければ成果は生まれません。
だからこそ、自分を律しながら仕事に向き合うことが大切だと感じています。
編集後記
今回のケースは、大手メーカーで営業職と人事職を経験した後、人材紹介業界へキャリアチェンジされた事例でした。
印象に残ったのは、人事として組織を内側から見る経験を通じて、「会社の成長はヒトによって支えられている」という実感を持たれていた点です。
その気づきが、人材に関わる仕事へ進むきっかけにつながっていました。
また、転職を決意した後すぐに動くのではなく、留学という選択を通じて自分のスキルを広げてから次のキャリアに進んだ点も印象に残りました。
キャリアは必ずしも一直線に進むものではありませんが、自分の関心や課題意識をもとに経験を積み重ねていくことで、次の選択肢が見えてくることもあります。
今回のお話からは、そのような姿勢の大切さが伝わってきました。
― コーリング株式会社 佐々木陽一
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