社員の自主性を期待しつつも、期待しすぎない #2

コーリング株式会社 代表取締役 佐々木です。
私は、新卒で人材紹介業界を選びました。
意欲は、かなりあったと思います。
……が、1年目の売上は年間225万円。
数字だけを見ると、なかなかの“みすぼらしさ”でした(苦笑)
今では少ないかもしれませんが、当時は法人向け求人獲得で
「飛び込み営業」を行う期間がありました。
私は、これがどうにも苦手で……。
オフィスを出て、地図を片手に担当エリアへ向かう。
本来であれば、まずはビルやオフィスに“飛び込む”べきところ。
ところが私は――
真っ先に喫茶店に飛び込みました(笑)
言い換えると、サボっていたんです。
それも、時間も期間も、かなり“しっかり”と。
当然ながら、ちゃんと活動している同期とは、
業績にも実力にも、はっきり差がついていきます。
それでも当時の私は、
「本気を出したらすごい」
という、薄っぺらい自己防衛にすがりつき、目を背けていました。
結果、1年目は惨敗。
2年目は約5,000万円まで業績が伸びましたが、
それは私が急に優秀になったからではありません。
上司・先輩・同僚、そしてお客様に恵まれただけです。
この1年目の経験を振り返ると、
オンボーディングや育成で、見落とされがちな本質が見えてきます。
■「自主性」や「主体性」は大事。でも、期待しすぎない
育成の場では、
・自主性を持ってほしい
・主体的に動いてほしい
・人を成長させたい
といった言葉が、よく使われます。
もちろん、どれも大事です。
ただ、現実として、
人は“苦手なこと”を“得意”にするのは簡単ではありません。
本人の努力だけに委ねるには、限界があります。
一方で、
0から1は難しくても、
1を10にするなら動ける人は、意外と多い。
■「自主性」に任せすぎると、動けなくなることもある
たとえば、新卒・中途を問わず、新入社員に対して、
・100%新規顧客を開拓させる
・過去取引はあったが、現在は取引のない企業へ再アプローチさせる
これは、本人にとって相当ハードルが高いはずです。
さらに、
「まだ仕事を任せられないから」
「もう少し様子を見よう」
と、仕事が十分に渡らない状態が続くと、手を持て余してしまいます。
意欲がある人ほど、
「自分は役に立てていないのでは?」
と感じ、かえって意欲が下がることもあります。
■意欲を“下げない設計”が、育成の出発点
意欲は、言葉だけでは維持できません。
もちろん、メッセージや声かけは大切です。
ただ、それだけで行動まで変えられる人は一部で、
そういう人は、そもそも飛び抜けて優秀です。
多くの場合、重要なのは、
・どんな仕事を
・どの粒度で
・どのタイミングで
アサインするか、という設計です。
意欲があるからこそ、
「動ける仕事」「成果を感じられる仕事」を先に渡す。
自主性を信じつつも、放任しない。
この設計と運用こそが、早期活躍を大きく左右します。
次回も、育成に関連したテーマで投稿する予定です。
日々の育成やマネジメント、
ご自身の振り返りのヒントとして、
少しでもお役に立てていれば嬉しいです。
— コーリング株式会社
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