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中途採用の“決定報告”で聞かれる質問と、採用現場の本音

コーリング株式会社 代表取締役 佐々木です。

中途採用の進行で「1名枠のポジションが決定しました」という場面は、採用側でも人材紹介側でもよくあると思います。
このとき、エージェントの方から

「ちなみに、どんな方(経歴・プロフィール)だったのですか?」

と聞かれることがあります。

もちろん背景は理解できます。

・自身経由での決定に至らなかった反省
・次回、同様ポジションに備えるための情報収集
・社内共有のため

など、知りたい理由があるのもよく分かります。

僕がせっかちということもあるのですが、この質問にあまり会話を重ねません。

まず、採用が決定したとはいえ入社前の段階では、採用担当者は細かなプロフィールを対外的に伝えることはできません。

そして次に、1名枠の募集であれば、決定=ポジションclose。
「どんな方でした?」と聞かれても、その情報を次に活かす場面は実務上ほとんどないはずです。

採用担当としては、
「それより今まさに進んでいる他のポジションを一緒に埋めたい」
というのが本音に近いと思います。

また、もし「自身経由での決定に至らなかった反省」であれば、本来は、決定後ではなく、もっと早い段階でコミュニケーションすべきです。

募集開始後○○週のタイミングや、選考途中で
「今回の採用基準はこう寄ってきていますね」
とすり合わせができていれば、
“決定者がどんな方か”という疑問は、そもそも残らないはずです。

もちろん「この質問がNG」という話ではありません。

ただ、採用の現場感覚としては、

「やはりそういったタイプの方で決定だったのですね。
私ではその層の発掘には至りませんでしたが、募集中の○○ポジションはしっかり人選を進めます。」

このような温度感で入っていただく方が、採用側としても信頼につながりますし、前向きな協働に発展しやすいと感じます。

成長を望む人材コンサルタントの方、教育をテーマにした人材紹介会社の方、
そして採用担当としてエージェントコミュニケーションを工夫されている方の、何か参考になっていれば幸いです。

— コーリング株式会社

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