採用担当者を飛び越えて面接官へ連絡してもいい?人材紹介コンサルタントが考えたい3つの視点

コーリング株式会社の佐々木陽一です。人材紹介を中心に、人材業界・HR業界における転職支援や採用支援に携わっています。
今回は、人材紹介会社でリクルートメントコンサルタント(リクルーティングアドバイザー)として約1年間ご経験されている方からいただいた相談をご紹介します。
採用担当者へ質問しても期待した回答が得られない場合、面接官や採用責任者へ直接アプローチしてもよいのでしょうか。
人材紹介コンサルタントであれば、一度は考えたことがあるテーマかもしれません。
この記事では、私がこの相談に対してお伝えした考え方をご紹介します。
今回お伝えしたいこと
・採用担当者を飛び越えて連絡する前に考えたいこと
・採用担当者との関係構築で意識したいポイント
・人材紹介コンサルタントとして信頼関係を築く考え方
ご相談内容
「採用担当者へ質問しても、期待している回答が返ってきません。」
「それであれば、採用担当者ではなく、面接官や上席者へ直接聞いた方がよいのでしょうか。」
私の考え
採用担当者以外との接点を持つこと自体には賛成です。
営業活動として様々な方と関係を築くことは、人材紹介コンサルタントにとって重要な取り組みだと思っています。
ただし、
今回のケースでは、すぐに採用担当者を飛び越えることはおすすめしませんでした。
理由は3つあります。
① 相手を十分に理解できているでしょうか
まず確認したいのは、
採用担当者の役割を理解できているか
という点です。
例えば、
・採用担当者にどこまで決裁権があるのか
・何を回答できる立場なのか
・社内でどのような役割を担っているのか
こうしたことは会社によって異なります。
自分が知りたいことを相手が答えられないケースも少なくありません。
②目的を共有できているでしょうか
採用担当者も人材紹介会社も、
最終的なゴールは採用決定です。
ただ、その過程では立場も役割も異なります。
例えば、
人材紹介コンサルタントは、
・候補者理解を深めたい
・より適した候補者を紹介したい
・選考精度を高めたい
という目的で質問することがあります。
しかし、
その背景や目的が採用担当者へ十分伝わっていなければ、
「質問が多いエージェント」
という印象だけが残ってしまうこともあります。
③ その後の展開まで想像できていますか
もし採用担当者を飛び越えて、
面接官や責任者へ直接連絡した場合、
その後どうなるでしょうか。
例えば、
・採用担当者との関係が悪くなる
・社内で情報共有される
・今後のコミュニケーションが難しくなる
という可能性もあります。
もちろん、
状況によっては直接アプローチした方が良いケースもあります。
だからこそ、
リスクとリターンを整理した上で判断することが重要です。
私が大切だと思っていること
質問をすること自体よりも、
「なぜその質問をするのか」
を共有することの方が大切だと思っています。
また、
相手にお願いをする前に、
まず自分自身を理解していただくこと。
そして、
相手が自分に何を期待しているのかを理解すること。
こうした積み重ねが、
長期的な信頼関係につながると考えています。
おわりに
採用担当者、面接官、現場責任者。
それぞれと関係を築くことは大切ですが、
順番や背景を丁寧に考えることで、より良いパートナーシップにつながるのではないでしょうか。
コーリング株式会社 佐々木陽一
人材紹介を中心に、人材業界(人材紹介・人材派遣・RPO・求人広告・プロシェアリングなど)や、
HR業界(HR Tech・Ed Tech・人事/組織コンサルティング・教育/人材開発など)における転職支援・採用支援に携わる。
人材紹介会社で約19年間、コンサルタント・マネジメント業務に従事した後、事業会社で中途採用・タレントアクイジションを担当。
現在はコーリング株式会社を経営し、人材業界・HR業界のキャリアと採用を支える相談相手として活動している。
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