人材紹介会社・エージェントの実力はどう見極める?──「強みは何ですか?」より効果的な質問とは

コーリング株式会社の佐々木陽一です。人材紹介を中心に、人材業界・HR業界における転職支援や採用支援に携わっています。
「御社の強みは何ですか?」
人材紹介会社として、企業との商談で20年以上にわたり何度も受けてきた質問です。
この質問に対して、多くのエージェントは、
・「○○業界・○○職種に強みがあります。」
・「独自の集客チャネルがあります。」
・「○○領域の求職者を多くご登録いただいています。」
といった回答をするのではないでしょうか。
もちろん間違いではありません。
ただ、この質問だけで、その人材紹介会社の実力や相性が分かるかというと、少し疑問があります。
「強み」よりも「何に注力しているか」を聞く
私であれば、
「御社(あるいはご担当者)が現在、特に注力している求人は何ですか。」
と質問します。
さらに、
「どのような求人はお手伝いしにくいですか。」
まで聞けると、より実態が見えてきます。
実力は求人ごとの行動に表れる
企業が「強みは何ですか。」と尋ねる背景には、大きく二つの目的があると思います。
一つは、新規取引を始めるにあたり、人材紹介会社の実力を知りたいというケース。
もう一つは、既に取引のあるエージェントへ、どの求人を依頼すれば成果につながりやすいかを判断したいケースです。
現在は、後者のケースが多いのではないでしょうか。
その場合、
「○○業界が得意です。」
という説明だけでは、実際にどの求人へ力を入れてくれるのかまでは分かりません。
一方で、
・現在どの求人に注力しているか
・どのような人材を日々探しているか
・逆に、積極的に取り組みにくい求人は何か
といった話になると、エージェントの営業戦略や得意領域がより具体的に見えてきます。
人材紹介会社は日々サーチ対象を変えている
人材紹介会社は、毎日新しい求職者と出会い、新たなサーチを行っています。
今日その求人に合う候補者がいなくても、明日には出会っているかもしれません。
だからこそ、「現在保有している登録者数」だけではなく、
「今、どのような人材を積極的に探しているのか。」
という視点の方が、実際の紹介力を判断しやすいと考えています。
「御社の強みは何ですか。」
という質問も意味があります。
一方で、人材紹介会社の実力や相性をより深く知りたいのであれば、
「どの求人に注力していますか。」
という質問の方が、実際の行動やポテンシャルを理解しやすいのではないでしょうか。
コーリング株式会社 佐々木陽一
人材紹介を中心に、人材業界(人材紹介・人材派遣・RPO・求人広告・プロシェアリングなど)や、
HR業界(HR Tech・Ed Tech・人事/組織コンサルティング・教育/人材開発など)における転職支援・採用支援に携わる。
人材紹介会社で約19年間、コンサルタント・マネジメント業務に従事した後、事業会社で中途採用・タレントアクイジションを担当。
現在はコーリング株式会社を経営し、人材業界・HR業界のキャリアと採用を支える相談相手として活動している。
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