人材紹介会社/エージェント向け説明会運営のコツとは?
新規求人発生の度もしくは定期的にエージェント説明会を行っている企業も増えている印象です。
また、エージェント出身のTA/Recruiterの方がファシリテーションされることも多いので、
参加者側の興味関心を押さえたコンテンツになっているとも感じます。
エージェント向け説明会の運営で参考になれば幸いです。
▼イントロダクション
- 「本日は人材紹介会社/エージェントの【皆様/皆さん】ご参加いただきありがとうございます」と、一言から入る会社とそうでない会社があります
「皆様や皆さん」と呼ばれると、採用活動のパートナーとしての距離感を感じる参加者も多いでしょう。
- 加えて、エージェントをやる気にさせる目的の一致と情報の共有。これが大事です。
分かりやすい例としては
・いつまでに、どの職種を、何名採用したい。そのために本説明会を開催
・採用に至っていない要因としてこれこれ。それを解消する情報を参加者に提供したく
→ そのためには、「人材紹介会社/エージェントの【皆様/皆さん】のお力が必要です」という台詞にもつながりますね。
▼前提条件の整理
まず、参加する人材紹介会社/エージェントの興味関心などの前提条件を押さえますと、
・暇だから参加しているわけではありません
・説明会で提供される情報(企業・事業・ビジネス・採用計画・個別求人など)を基に、成約に至る企業/求人か否かを見極めるために参加しています
→ エージェントは自身の営業成績伸長の視点から、担当している他企業・他求人と比較して、成約の可能性を見ているともいえます
▼ボディ
- エージェントからの質問に必要以上に頼らない構成と時間配分
・「参加者の皆様、何かご質問ありますか?せっかくの機会ですのでご遠慮なく仰ってください。」と投げかけても、期待以上に手(質問)が挙がらないことありませんか?
エージェントからすると、他の参加者は競争相手です。情報は業績伸長の大事な鍵です。他参加者がいるなかで、有益な情報につながる質問をするコンサルタントは少ないでしょう。
ですので、質問タイムは~10分の用意があれば十分と考えます。
開催者となHRの方は、社内で出席される役員や採用部門の方に「エージェントからの質問は少ないと思います。」と事前に一言添えておいても良いと思います。
・参加予定のエージェントから事前に質問を聞いておき説明会当日投影スライドに資料として差し込んでおくのも良いです。当日に質問はなくとも「よくいただく質問ですが、」と進行者が説明する形式です。
・もしくは、説明会終了後に個別で応対できる体制をとっても良いです。
- 必要以上に採用決定率を公開しない
四半期、半期、年間などの期間における中途採用数、その内、エージェント経由が何名であった等の情報は有益です。
・他方で、「書類からの採用決定率は1%でした。そのため、エージェントの皆さん、もっと候補者のご推薦をお願いします」と表現されても、エージェント側の心理は「僅かの1%!?。それであれば、もっと率の高い他の企業・求人に注力しよう!」と考えてしまうリスクもあります。
▼クロージング
- 説明した情報をエージェントが有効活用できるような仕組みとして、次回の開催予定をあらかじめ告知し定期的な開催をすることも良いかもしれません。
・エージェントのアポイントを他企業よりも先取りする
・定期開催することで情報を蓄積してもらう
→ この視点に立つと、口頭だけでなく、説明会で投影した資料を配布できると良いですね。
→ 更にいいますと、エージェントの情報蓄積を期待しすぎず、「この資料は求職者にも投影・共有して大丈夫です」との内容だと、更に望ましいです。
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